あなたの愛犬は変わる！子犬の食糞を諦めないで。専門家が導く安心の解決法

愛らしい子犬との暮らし。
しかし、ある日突然、その「食糞」という行動に直面する飼い主さんは少なくありません。。

「どうしてうちの子が…」「ちゃんと育てられていないのかな…」そんな自責の念や、拭いきれない戸惑いを感じていませんか。

しかし、子犬の食糞は、決して異常なことでも、治らない問題でもありません。
私たちは、多くの飼い主様が抱えるこの悩みに真摯に向き合い、科学と愛情に基づいた解決策を提供してきました。

犬の行動学、心理学を専門とするプロとして、私は断言します。
あなたの愛犬の食糞は、適切なアプローチで必ず「止めさせる方法」があります。
このブログ記事では、その具体的な秘密を余すことなくお伝えします。

CONTENTS

なぜ子犬は食糞をしてしまうのか？～その行動の裏にある真実～

まず、食糞という行動を理解することが、解決への第一歩です。
これは決して「わざと」しているわけではありません。
犬の食糞には、遺伝的、生理的、そして心理的な複数の要因が複雑に絡み合っています。

栄養不足や消化不良
食事から十分な栄養が吸収できていない場合、未消化の便から栄養を取り戻そうとする本能的な行動です。
特に、消化酵素が不足している子犬によく見られます。
退屈やストレス、分離不安
適切な運動や心の刺激が不足している子犬は、退屈しのぎやストレス解消のために食糞をすることがあります。
また、飼い主との分離不安（飼い主と離れることへの極度の不安）が原因となることもあります。
飼い主の注意を引く行動
食糞した際に、飼い主が過剰に反応することで、「これをすれば注目される」と学習してしまうことがあります。犬にとっては、叱られることも含めて「注目」なのです。
本能的な行動や学習
母犬が子犬の排泄物を食べて清潔に保つという本能的な行動を真似るケースや、トイレの場所を認識する前の本能的な行動として見られることもあります。
また、過去に食糞をすることで嫌な経験を避けられた、という学習効果が働くこともあります。

食糞を根本的に解決するためには、その原因を特定し、多角的なアプローチで対処することが重要です。
ここでは、私が長年の経験で培った、効果的かつ犬に優しい対策をご紹介します。

子犬の食糞対策で最も重要な要素の一つが、食事内容の見直しです。
高品質で消化の良いフードを選ぶことはもちろん、場合によっては消化酵素やプロバイオティクス（腸内環境を整える善玉菌）のサプリメントの活用も検討してください。
これにより、未消化の便が減り、食糞の誘引を減少させることができます。

子犬が退屈しないよう、心身ともに満たされる環境を提供しましょう。
これは「エンリッチメント（犬の生活の質を高めるための環境豊化）」と呼ばれます。

食糞は、犬の「行動」です。適切な行動を促し、不適切な行動を減らすための行動修正が不可欠です。

排泄直後の迅速な片付け
子犬が排泄したら、その直後、食糞する前にすばやく片付けましょう。
これにより、食糞の機会そのものをなくします。
トイレトレーニングの徹底
正しい場所で排泄することを徹底的に教え、成功したら大いに褒め、ご褒美を与えましょう（ポジティブ強化）。
これにより、正しい排泄行動を強化します。
「待て」や「来い」の活用
排泄直後に愛犬が便に近づこうとしたら、「待て」や「来い」などのコマンドで注意をそらし、便から遠ざける練習をしましょう。
成功したらすぐに褒めてください。
叱らないしつけ
食糞を発見しても、決して感情的に叱らないでください。
叱ることは、犬にとって「注目された」と誤解され、かえって食糞行動を助長する可能性があります。
静かに、しかし毅然と対処することが重要です。