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おかしな愛護法

犬は従順と言われ、だからこそペットとして飼うことができる一番身近な動物ですが、中には危険因子を遺伝や疾患により発動させてしまい、人との共生が難しくなる個体がいるのも事実です。

危険要因となる一番多いパターンは「可愛い」だけで犬を甘やかした飼い方をして、犬を権勢症候群に陥らせてしまう飼い方です。
次に多いのは多頭飼育で生まれ、生まれながらにして危険因子を持った個体です。一生発動しない子もいますが、脳疾患やてんかんなどを発病し危険因子を発動させてしまう個体もいます。

権勢症候群などは100%飼い主様の責任ですが、噛んだり威嚇してくるようになった場合はすぐに訓練所へ相談するか、獣医に診察してもらわないといけません。犬はこんなものと思い込んだり、仕方ないと諦めて長期放置してしまうと重症化してしまい、ドッグトレーナーでも獣医でも処置できなくなってしまうことがあります。
トレーナーも獣医も無料ではありませんから、どうしても躊躇ってしまうことだと思いますが、完全に噛み癖がついてしまうと飼い主様も飼い続けることが難しくなります。

劣悪遺伝子によるものは薬で抑えたりといった治療になりますが、薬も100%効くわけではありません。
まだまだ研究途中の動物医学。覆されることばかりで正しい情報がないのも事実です。
劣悪遺伝子とは、ダックスフントのヘルニアも含まれます。良いブリーダーはヘルニアになりやすい個体は繁殖に使いません。良き遺伝子を持っている個体同士を繁殖させますし、母体の負荷もきちんと考慮しています。
素人や避妊・去勢をしていない多頭飼育では、「赤ちゃんが見たいから」「多頭だからお金がない」などの理由で繁殖を停めることを考えていません。毎年年2回休まず出産させられる母体の健康を考えたことがありますか?動物だから自然なことと思わないでください。

危険因子が発動してしまうと人との共生は難しくなります。
ですが、現在の高知県は犬に噛まれたと、被害者が出ようが引き取りはしていません。「最後まで飼ってください」「治療してください」「訓練してください」と言われるだけです。どれだけ深く噛まれたのか確認することもせず、ワースト奪回の為、世間体だけのためで人への被害は全く考慮していません。
危険因子がない子や子犬のうちにとむやみやたらに殺処分をしておいて、インターネットで書き込みをされたら今度は引き取らないの一点張りです。
これが高知県の対応ですから、山へ放す方や子犬のうちに川へ沈めて殺す方々が後を絶たないのが高知県の現状です。

猪、熊、鹿などは危険な害獣として狩られます。賛否両論なので私の意見が正しいわけではありませんが、遺伝子疾患が見受けられる個体は犬猫でも害獣と同じだと考えています。
犬は牙を持っています。小型犬でも子供の指くらい本気で噛めば引き千切ることができます。被害者が出てからでは遅いんです。嫌な言葉ですが、被害者が増えないようにするための害獣駆除です。いくら身近な動物である犬猫であっても人と共生が難しい危険因子は害獣だと思います。

愛護法では最後まで飼おうと義務付けられており、それは当たり前のことだと思います。
ですが、危険因子を持つ個体を放置、人への危険を放置し、ワーストを奪回して高知県のイメージを守ろうとする行政には呆れ果ててしまいます。

*国が定める愛護法以外に、自治体や県などで独自の愛護法があるところも多いです。
本州では、危険因子を持つ個体は引き取りをしている県が多くあります。人を守ることが優先だからです。

ドッグカウンセラーやトレーナーをしていると「犬が大好きなんですね」とよく言われますが、単に犬が好きだからこの仕事をしているわけではありません。
飼い主様を正し愛犬を正して、飼い主様と愛犬が絆で結ばれ、終生お互いに支え合って幸せな共生をするためにドッグカウンセラーとして活動しています。そして前提にあるのは人間社会である以上、人や飼い主様を守ることです。

絶対殺すなという意見の方もいることは重々承知ですが、私が一番お伝えしたいのは、言う前に関わってから結論を出してくれということです。関わっていないから殺すなと簡単に言えます。まずは引き取ってください。世話をしてください。飼ってください。

私自身の愛犬、看板犬であるアルクに対しても私は不安を持っています。遺伝子疾患の検査は子犬のうちにしており、健康体の結果は出ていますが、遺伝子の奥深く眠るものは探り出せません。
ですが、もしもアルクが人に危害を加え、被害者の方がどんなに殺処分を訴え出ても、高知県の保健所がアルクを引き取る不安が全くありませんから、アルクと離れたくない私にはとてもありがたいと感じるのは正直なところです。

もしもご自身の愛犬が家族に噛みつくという方は、まずは獣医で診察してもらってください。異常がなければドッグトレーナーに相談してください。放置してしまうと本当に厄介ですよ。

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