スーパーで鶏の肉を購入する時、「鶏肉」と書かれた物と「若鶏」と書かれたものがあります。
この違い、愛犬の食事を手作りにこだわっていらっしゃる飼い主様はご存知だと思いますが、改めて見ていきましょう。
「鶏肉」と「若鶏」の違い
通常の「鶏肉」とは、一般的には成鶏や地鶏などを表記します。
一方「若鶏」とは、ブロイラーと呼ばれるものです。
飼育目的
通常の鶏:肉用や卵用など、様々な目的で飼育されることがあります。
ブロイラー:主に肉用に飼育される鶏で、短期間で成長することが目的です。
成長速度
通常の鶏:成長が遅く、一般的には数ヶ月から1年以上かかることがあります。
ブロイラー:約6週間で出荷可能な体重に達します。
肉質
通常の鶏:地鶏などは筋肉質でしっかりした肉質を持ち、味わいが濃厚ですが、一般的にはブロイラーよりも硬いことがあります。
ブロイラー:肉質が柔らかく、脂肪の分布が良いのが特徴です。ジューシーで食べやすいです。
飼育環境
通常の鶏:より自然な環境で育てられることが多く、放し飼いや平飼いのスタイルが一般的です。
ブロイラー:集約的な飼育環境で、温度や湿度が管理された施設で育てられます。
栄養価
通常の鶏:自然な餌や飼料が与えられることが多く、栄養バランスが異なる場合があります。
ブロイラー:短期間で成長するために高エネルギーの飼料が与えられます。
価格
通常の鶏:飼育方法や成長期間により、価格が高くなることが多いです。
ブロイラー:生産効率が高いため、一般的には安価で手に入ります。
これらの違いにより、消費者の好みや用途に応じて選ばれることがあります。
ブロイラーには特有の品種が存在する
下記の品種は、肉用に特化して育成されており、成長速度や肉質の向上を目的としています。
代表的なブロイラーの品種をいくつか挙げます。
- コーニッシュ(Cornish)
成長が早く、筋肉質な体型が特徴です。肉質が良いため、ブロイラーとして広く利用されています。 - ホワイト・ロック(White Rock)
白い羽毛を持ち、肉質が良く、成長も早い品種です。コーニッシュと交配されることが多いです。 - ブラウン・レグホーン(Brown Leghorn)
主に卵用として知られていますが、肉用としても利用されることがあります。成長はやや遅いですが、肉質が優れています。 - アメリカン・ブロイラー(American Broiler)
特にアメリカで広く飼育されているブロイラーで、肉質や成長速度の面で優れた特性を持っています。 - フリーレンジ・ブロイラー
自然な環境で飼育されることを目的とした品種で、肉質が良いとされますが、成長速度は遅めです。
これらの品種は、ブロイラーの生産効率や肉質を向上させるために選ばれ、交配が行われています。
産業や地域によって異なる品種が使用されることがあります。
ブロイラーの育成による影響に関する研究
ブロイラーの育成に関する研究は多岐にわたります。
以下に主な研究分野とその内容を紹介します。
成長効率
飼料効率や成長速度の向上に関する研究が行われています。
選択的育種や飼料の成分改良などが焦点となっています。
健康管理
ブロイラーの病気予防や健康管理に関する研究が進められています。
抗生物質の使用を減らすための代替手段や、ワクチンの効果の研究が行われています。
飼育環境
飼育環境がブロイラーの成長やストレスに与える影響についての研究があります。
温度、湿度、照明、密度などの要因が成長や肉質に与える影響を調査しています。
肉質の向上
ブロイラー肉の品質向上に関する研究も行われています。
育成方法や飼料が肉質に与える影響を分析し、消費者の好みに合った肉の生産を目指しています。
動物福祉
ブロイラーの飼育方法が動物福祉に与える影響を評価する研究が増えています。
ストレスレベル、行動、健康状態などを調査し、より良い飼育方法を模索しています。
環境への影響
ブロイラーの生産が環境に与える影響についての研究も行われています。
温室効果ガスの排出、飼料生産の持続可能性、水資源の使用などがテーマです。
ブロイラーアレルギー
ブロイダーと鶏肉が育成方法から違うことは、上記でお分かりいただけたことと思います。
気を付けなければならないのは、愛犬が鶏肉アレルギーと診断された場合、ブロイラーアレルギーが多いことです。
ブロイラーに関連するアレルギーの原因はいくつかありますが、一番多い原因を挙げます。
ブロイラーの飼育に使用される飼料には、人工的な添加物や保存料が含まれていることがあり、これらの成分がアレルギー反応を引き起こす原因となることがあります。
なのでスーパーで買うとき、犬用は「鶏肉」を選んで購入するように気を付けてますし、おやつは鳥肉製品を避けています。
ただ、過敏にならないで欲しいのですが、ブロイラーが必ずしも悪いというわけではありません。
アレルギーを発症しない子も多くいます。
私が見てきた個体では、洋犬が多いと感じました。
やはりというか、昔から「日本犬は丈夫」と言われていますが、本当にそう感じます。
現在は日本犬も初心者が飼いやすいよう改良されつつあります。
日本犬だと思っていたら、洋犬の血が混ざっていたなんてこともあります。
遺伝子検査を、ペットにも
一緒に幸せな時間を長く過ごすために将来の「健康」を検査しておきませんか。
海外を中心に広まるペットの遺伝子検査は「検査キット」を取り寄せて簡単に実施できます。
ご自身の愛犬をよく知る為に、遺伝子検査はおすすめです。