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もしも愛犬が人間の薬を誤飲したら?命を守る自宅での応急処置と冷静な判断の極意

想像してみてください。愛犬が目の前で、うっかり人間の薬を口にしてしまったら。

その一瞬の出来事が、愛犬の命を危険に晒す可能性がある、緊急事態です。
パニックになる気持ちは痛いほど分かります。
しかし、適切な知識と冷静な判断が、愛犬の命を救う鍵となります。

今回は、万が一の時に飼い主さんがご自宅でできる『応急処置』と、緊急度を見極める『判断のコツ』についてお伝えします。
愛犬の『誤飲』という悲しい事故を防ぎ、もし起こってしまっても命を守るための知恵を身につけましょう。

CONTENTS

まずは落ち着いて!最優先で行うべきこと

愛犬が薬を口にしたのを目撃したり、薬の包装が破られていることに気づいたりしたら、まず深呼吸をして冷静になることが何よりも大切です。

  • 薬の種類と量を特定する

    何を、どれくらい、いつ、誤飲したのかを正確に把握することが、獣医さんが適切な処置を判断するための最重要情報となります。

    薬の容器、包装、説明書などを必ず保管してください。可能であれば、写真を撮っておくことも有効です。

  • すぐに動物病院へ連絡する

    自己判断で無理に吐かせたり、様子を見たりすることは大変危険です。

    ほとんどのケースで、誤飲が判明した時点で速やかにかかりつけの動物病院、または夜間救急病院へ連絡することが、愛犬の命を守るための最善策となります。

    連絡の際には、以下の情報を伝えてください。

    • 犬種、年齢、体重
    • 誤飲した薬の名前(正式名称、成分、量、剤形など)
    • 誤飲したおおよその時間
    • 現在の愛犬の様子(意識、呼吸、嘔吐の有無、ぐったりしているかなど)

自宅でできる応急処置:無理に吐かせない冷静な判断が最優先

「応急処置」と聞くと、すぐに吐かせようとする飼い主さんがいらっしゃいますが、これは非常に危険な行為です。
人間の薬の中には、吐かせることで食道や気管を傷つけたり、肺炎を引き起こしたり、症状を悪化させるものも多く存在します。

基本的には、獣医さんの指示がない限り、ご自宅で無理に吐かせようとしないでください。
かえって状態を悪化させる可能性が高いです。

ご自宅でできる「応急処置」とは?

  • 口の中に残っている薬を取り除く

    もし愛犬の口の届く範囲に薬がまだ残っているようであれば、指を噛まれないように細心の注意を払いながら、速やかに取り除いてください。
    無理やり口を開けさせるのは危険な場合もありますので、愛犬が嫌がるようであれば控えてください。
  • 口の周りを水で拭く

    もし薬の粉末や液体が口の周りについているようであれば、水で湿らせた布などで優しく拭き取ってください。
  • 愛犬の様子を注意深く観察する

    嘔吐、下痢、よだれ、呼吸困難、ぐったりしている、痙攣(けいれん)、ふらつき、瞳孔の異常など、普段と違う症状が出ていないか、獣医さんからの指示を待つ間も注意深く観察を続けてください。

    可能であれば、症状の変化をメモしておくと、獣医さんへの報告時に役立ちます。

  • 保温・安静にする

    体調が変化する可能性があるので、愛犬がリラックスできる暖かい場所で安静にさせてあげましょう。興奮させないことも大切です。
  • 水や食事を与えない

    獣医さんの指示があるまでは、水や食事を与えないでください。
    特に、吐かせることが推奨される場合に、胃の内容物があると処置が難しくなることがあります。

人の心理として、薬の効果を薄めようと水を飲ませてしまいがちですが、それは逆効果です。
水を飲ませると薬の吸収が早まり、危険な状態になることがあります。

こんな薬は特に危険!知っておくべきNGリスト

人間の薬は、人間が安全に使えるように作られており、犬の代謝機能とは大きく異なります。
特に犬にとって毒性が高い、注意すべき薬をいくつかご紹介します。

  • 人間用の鎮痛剤・解熱剤

    アセトアミノフェン(多くの風邪薬に含まれる解熱鎮痛剤。特に猫に毒性が強いですが、犬も肝臓障害や溶血性貧血を引き起こす可能性があります。)や、イブプロフェン(非ステロイド性消炎鎮痛剤 / NSAIDsの一種。犬では腎臓障害、胃腸の潰瘍、出血などを引き起こす危険性があります。)など、人間には一般的な薬が犬にとっては致命的になることがあります。

  • 抗うつ剤・睡眠薬・精神安定剤

    犬が摂取すると、過剰な興奮、沈静、痙攣、呼吸抑制、心臓への影響など、命に関わる症状を引き起こす可能性があります。

  • 血圧降下剤・心臓薬

    犬の血圧や心拍数に影響を与え、重度の不整脈や低血圧、ショック状態に陥る危険があります。

  • ビタミンD製剤

    骨粗鬆症の治療などに使われるビタミンDは、犬が大量に摂取すると高カルシウム血症を引き起こし、腎臓に深刻なダメージを与えることがあります。

  • キシリトール

    これは薬ではありませんが、ガムや歯磨き粉に含まれる人工甘味料キシリトールは、犬が摂取するとインスリンが過剰に分泌され、急激な血糖値低下(低血糖症)を引き起こし、肝不全に至ることもあります。
    少量でも非常に危険です。

これらは一例に過ぎません。
どんな薬であっても、犬が誤飲した場合は必ず危険だと認識し、獣医に連絡してください。

ARC

キシリトールが良いからと選んでいた飼い主様、最新の研究で、犬にはとても危険なものとして広く知れ渡っています。
ガム、おやつ、ドッグフード、デンタルケア商品に使われていないか、しっかりと確認をして購入してください。

日向

ただし、キシリトールも2種類あります!
注意点をまとめましたのでご参考に。

キシリトールの注意点

現在、犬の事を本当に考えた犬用製品では、人工キシリトールは意図的に避けられています。

かつてはキシリトールが配合された犬用のオーラルケア用品や歯磨き用ガムが存在した時期もありましたが、中毒症状を起こすトラブルが多発したため、現在では配合している製品はほとんどなくなっています。
企業によっては製品のパッケージやウェブサイトで「キシリトール不使用」を明記しているほどです。

しかし、以下のようなケースでキシリトールが含まれているように見える場合があります。

  • 極めて微量な配合
    ごく一部の製品には、安全性が確認された極めて微量なキシリトールが配合されているものがあるかもしれません。
    これらの製品は、メーカーが獣医学的な見解に基づき、犬の体重に対して中毒を引き起こさない量を厳密に計算して使用しています。
    ただし、このような製品は非常に稀であり、一般的にはキシリトールは避けるべき成分です。
  • 飼い主様の購買意欲を重視
    犬用の製品を扱っている企業では、悲しいことですが、愛犬の健康よりも飼い主様を納得させて、購買意欲を誘う手法がとられていることもあります。

犬に安全なデンタルケア製品を選ぶためには、成分表をよく確認し、「キシリトール不使用」と明記されているものを選ぶのが最も安全な方法です。

キシリトールが悪いと一括りにしないでください。
人工的なキシリトールのお話です。


中毒の原因となるキシリトール:犬が中毒を起こすのは、人間用のガム、歯磨き粉、サプリメントなどに使われている、人工的に抽出・精製された高濃度のキシリトールです。これらの製品には、犬にとって危険な量が一気に含まれています。

天然のキシリトール:イチゴやラズベリー、レタス、カリフラワーなど、多くの野菜や果物に天然成分としてキシリトールはごく微量に含まれています。これは、植物が代謝を行う過程で生成される自然なもので、食べ過ぎがなければ安全です。

パニックにならないために:日頃からの予防と準備

万が一の事態に備える最も確実な方法は、日頃からの予防です。

  • 薬の徹底した保管

    人間の薬は、犬が届かない、開けられない場所に厳重に保管してください。引き出しの中や、戸棚の高い位置など、犬の行動特性(例:ジャンプする、好奇心で開ける)を考慮した場所が理想です。

    特に、来客時などで一時的に薬を出しっぱなしにしないよう注意しましょう。

  • 犬の行動習性を理解する

    子犬や好奇心旺盛な犬、分離不安などでストレスを感じやすい犬は、物を噛んだり、口に入れて確認したりする行動が強くなることがあります。そういった犬の特性を理解し、より一層の注意を払いましょう。

  • 緊急連絡先の整備

    かかりつけの動物病院の連絡先はもちろん、夜間や休日に対応してくれる救急動物病院の連絡先も、すぐにわかる場所に控えておきましょう。

万が一の事態は誰にでも起こり得ます。
大切なのは、パニックにならず、正しい知識を持って行動することです。

この情報が、愛犬との安心できる暮らしの一助となれば幸いです。
日頃からの予防と、いざという時の冷静な対応が、愛犬の命を守る最善策です。
愛犬との絆を深めるためにも、正しい知識を身につけ、備えておきましょう。

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